お墓の引越しが相談できるお寺
~実家の課題を解決してもらい、気づいたこと~
施主 | 金沢様(50代) | 所要時間 | 秋月院まで車で5分 |
---|---|---|---|
居住 | 宮前区在住 | 墓の種類 | 永代共同墓に父を納骨 |
2人姉妹の長女で、宮前区にお住まいの金沢さん。お父様を納骨するにあたって、ご実家のお墓ではなく、秋月院の永代共同墓に納骨されました。先祖のお墓を墓じまいすることについては、お母様や妹様とよく話し合ったといいます。秋月院のお墓を選んだ経緯をお聞きしました。
秋月院の墓を知ったきっかけ
祖父母のお墓が少し不便なところにあり、面倒を見るのが難しいと思ったためです。父は長男として菩提寺に顔を出していましたが、青葉区にあるお墓はお寺とは離れたところにあったので、私たち家族はあまりお寺付き合いをしていませんでした。親は「歳をとってからここにお墓参りするのは大変だ」と言っており、2人姉妹の長女である私も昔から、自分でこのお墓の面倒をみることはできないと思っていました。そのような理由から、父が亡くなった際に、家族で話し合い、先祖のお墓に父を納骨しないことにしたのです。私たちの嫁ぎ先は実家からあまり遠くないので父の遺骨を実家に置いていましたが、母から「早く納骨してあげたいと」言われたため、長女の私がお墓を探すことになりました。
お墓の改葬(お墓の引越し)です。納骨だけなら実家の近くで探せばいいのですが、実家のお墓をどうするかを相談できる相手がいません。父のお葬式をしてくれたお寺には一般的なお墓しかなかったため、そちらのお墓を持つことはできませんでした。そこで、私の息子と秋月院の息子さんが同級生だったことから、奥様に改葬について相談をしたのです。加えて、跡取りがいない実家の父をどう納骨するべきか尋ねたところ、「うちには永代共同墓がありますよ」と教えてくれました。私は当初、広告などで見たことのあるビル型の納骨堂をイメージしていたのでお金がかかるものだと勝手に思い込んでいましたが、ひとまず母と一緒に秋月院に見学へ行くことにしました。
秋月院で知りたかったことは2つです。
・改葬にあたって何をすればいいか
・永代共同墓とは何か
父がこれまで大切に墓守していた先祖の遺骨を無下にすることはできません。お墓にある祖父母や親族の遺骨を新しいお墓に引っ越しするにはどうすればいいのかを加藤住職に相談したところ、詳しく丁寧に教えてくれました。加藤住職から「菩提寺には、これまでお世話になった御礼を伝えることが大切だ」ということも教えてもらったため、菓子折を持って菩提寺にご挨拶にも行きました。加藤住職には、改葬許可証の手続き方法、遺骨の引越し、お墓の閉眼供養などを手伝っていただきました。
永代共同墓は墓地区画の一画にあるコンパクトな共同墓だったため価格も手頃でした。祖父母の遺骨も一緒に共同のお墓に引っ越しできたので良かったです。私は昔からお墓を持つことに負担を感じていましたし、子供たちに実家の先祖の面倒をみてもらうこともできないので悩んでいましたが、ここならお寺にお任せできると安心しました。
霊園をネットで調べましたが、母がお墓参りするには交通の便が悪いところばかりでした。何より、どこでお墓のことを相談できるのかという情報は、ネットで調べてもわかりくにいものです。これまで気付きませんでしたが、お寺の方と知り合いでよかったと感じました。
墓を決めた理由
秋月院の永代共同墓を決めた理由は主に2つです。
・改葬の相談ができる
・跡取りが必要ない
お墓参りするたびに父がここにいてくれるように感じます。もしかすると、父は前のお墓に入りたかったかもしれませんが、「お墓参りに来るから安心してね」と話しかけています。若くして亡くなった祖父母のことを私たち家族は誰も知りませんが、父のことを思うと大切にしてあげたいと感じていたため、その思いを相談できる人がいてよかったです。
墓への思い
秋月院はバス停から近いので、母は不便なくお墓参りすることができています。月命日には必ずお墓参りに来て、父の思い出話を秋月院の奥様にするのが楽しみのようです。母の話し相手になってくださる奥様には本当に感謝しています。 お墓を持ってよかったことは他にもあります。お墓を持ったことで「あなたたちもお墓参りに来てね」と、私たち夫婦が亡くなった後のことを子供たちに話せるようになったことです。その影響もあってか、子供たちは仏壇やお墓に手を合わせるようになりました。私自身はお墓のことについて父と生きているうちに話せなかったので、これからは、母のいろんな話を聞いてあげたいと思っています。
「秋月院の墓を検討されている方へ」
お墓のことなら何でも相談してみてください。大きなお寺ではお墓も改葬も業者任せな感じがしますが、秋月院は私たちと一緒に解決してくれる家族のような存在です。正直言って、私は以前までお寺に供養してもらいたいと思っていなかったのですが、今では自然とお寺で法事をさせていただいています。私は改葬や納骨といった形式的なことをしたかったわけでなく、父に「安心してね」と伝えたかったのだと気づきました。
(インタビュアー・文)DIALOGUE TEMPLE 編集長 池谷正明