自分のお墓をもったからできたこと
施主 | 三浦様(70代) | 所要時間 | 秋月院まで徒歩5分 |
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居住 | 宮前区在住 | 墓の種類 | 一般墓地を生前契約 |
川崎で暮らして50年以上になる三浦さん。自分たちのお墓は生きているうちから、子供たちが生まれ育った川崎に建てたかったと言います。「秋月院は昔から知っていましたが、一度も行ったことはありませんでした」という三浦さん。川崎市内のお墓を10年以上も下見して調べた三浦さんが、なぜ秋月院のお墓を選んだのかをお聞きしました。
秋月院の墓を知ったきっかけと印象
主人は次男なので、いずれ私たちのお墓が必要だと考えたからです。私たち夫婦は島根県で生まれ育ち、私が22歳のときに主人の仕事で川崎に出てきたんです。3人の子供と一緒に家族みんなで島根の菩提寺によく墓参りをしていました。しかし、主人は菩提寺のお墓には入れないし、何より夫婦どちらかが亡くなった時、島根に墓参りに行くことは難しいと感じていました。そこで、元気なうちから自分たちのお墓を探そうと、10年以上前から川崎のお墓を調べていました。「安くて良かった」と知人が勧めてくれた霊園に行ってみましたが、場所が少し遠くて車がないと行けないんです。私たちが車を運転できなくなった時、お墓参りの度に子供たちに運転させるのは嫌だなと思いましたね。
もちろん、秋月院のことは昔から知っていました。実は、秋月院は自宅から近いんです。地元の老人クラブ「歳歳会」に入っているのですが、そこの仲間で秋月院にお墓を持っている人はたくさんいます。しかし、当時は秋月院のお墓を検討しませんでした。
宗派が違うからです。主人の菩提寺は真言宗なので、わざわざ宗派を変えたくなかったのと、秋月院は昔、住職がいまと違う人でした。当時、秋月院は他宗派の人を受け付けるのは難しいと聞いたことがあったんです。お墓を探している時、私の母が亡くなり仏壇を買うことになって、仏壇屋さんが紹介してくれた真言宗のお坊さんに入仏供養をしてもらいました。そのお寺は向ヶ丘遊園の近くにあったので、そこの墓地に見学に行こうと思っていました。しかし、歳歳会の仲間から「秋月院は他宗派の人でも受け入れてくれる」と聞いたんです。その情報を知って、仲間もお寺のことを知ってるし、自宅から近いので秋月院に見学へ行きました。
・他宗派の人でもお墓を持つことができるのか
・お墓を生前から建てることができるのか
見学では初めてお会いしたにも関わらず加藤住職が質問に答えてくださり、曹洞宗の檀家になることも丁寧に説明してくれました。
秋月院の方たちのお人柄に引き寄せられるんです。加藤住職や秋月院の奥様が私たちを積極的に受け入れてくれる、そんな印象です。お墓を建てた後、誰も入っていないお墓に花をお供えしてもいいのかなとお墓の前で迷っていたところ、「お花を供えてあげてください」と加藤住職の方から声をかけてくれたんです。秋月院は私たちも話しかけやすいし、お寺さんからも声をかけてくれて優しく迎え入れてくれます。
墓を決めた理由
秋月院のお墓を決めた理由は主に2つです。
・自宅から近い
・秋月院の方たちのお人柄
老人クラブの仲間にも秋月院のお檀家さんがたくさんいるので、ここしかないと主人と話し秋月院に決めました。それに、私はここに来ると癒されるんです。お掃除をお手伝いしてお寺に慣れてきた頃、奥様からご詠歌に誘ってくれて本堂に入りやすくなりました。お寺はやはり本堂の中が落ち着きますね。いまでは歳歳会の仲間も参加してくれて、ご詠歌を楽しんでいます。お寺の人とこんなに仲良くなれるとは思っていませんでした。
「子供たちに伝えることができた」墓への思い
私たちが生きているうちにお墓を持っていると、子供たちに自分が亡くなった後にして欲しいことを伝えられるのが良かったです。お墓のお金をいくばくか長男に出してもらいましたが、子供たちがお墓を持つことが嫌なら出してくれません。長男は加藤住職に正月の挨拶にも行ってくれているので安心です。子供たちには跡取りがいないので、墓じまいを考えるなら自分たちで秋月院に聞けばいいと思います。もし私たち夫婦が生きているうちにお墓を持っていなかったら、子供たちがお墓を持ちたいかどうかを聞くことはなかったと思います。いまは私がお墓にお花をお供えしているので、私が亡くなってもお花をお供えに来てねと子供たちに伝えられたのが何より良かったです。
「秋月院の墓を検討されている方へ」
お寺の人に何でも相談してみてください。秋月院は入りづらいイメージがないし、お寺の人が親しみやすいので小さなことでも相談にのってくれるはず。霊園は安くて良かったと満足していた知人が「お墓のことで相談できる人がいない」と後から後悔していましたから、お寺のお墓を買って良かったと思いました。
(インタビュアー・文)DIALOGUE TEMPLE 編集長 池谷正明