お寺との付き合いを求めて選んだお墓
施主 | 手島様(60代) | 所要時間 | 秋月院まで車で20分 |
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居住 | 多摩区在住 | 墓の種類 | 一般墓地に両親を納骨 |
川崎市で生まれ育った手島さんは12年前にお父様を、6年前にお母様を亡くされました。ご両親を含めて、手島さんはこれまでお寺との付き合いがなかったといいます。
手島さんがなぜ霊園ではなく、寺院墓地を持つことになったのかをお聞きしました。
『お寺との付き合いを求めて』秋月院の墓を知ったきっかけ
父が亡くなったからです。父は昔からたびたび大病を患い、50代のときに全盲になってしまいました。私は当時大学生だったのですが、家族も同じく落ち込んでしまったのを覚えています。しかし、父は障がい者のスポーツ大会に出場するなど、目が見えなくなってから30年近く気丈に生きてくれました。父の故郷は宮城県ですが、父が元気な頃には故郷の菩提寺にある実家の墓参りに家族で行った記憶があります。父は次男なので菩提寺のお墓に入ることは考えていませんでしたし、生きているうちから自分たちの墓のことを家族で話題にすることはありませんでした。
父が亡くなったとき、近所の方が紹介してくれた葬儀会社に葬儀を依頼しました。父の菩提寺は曹洞宗だったので、これまでの宗派から変える必要はないと思い、葬儀会社には曹洞宗のお坊さんに葬儀を依頼してもらいました。そこで葬儀に来てもらったのが加藤住職です。
正直、これまでお坊さんと接したことがない私たち家族では、お坊さんとどう接していいかわかりませんでした。しかし、加藤住職が葬儀のときに「亡くなられた方をこれからも大事に思うことで、いま生きている人が安心して暮らしていける」と気持ちのこもった話をしてくれたことをいまでも覚えています。私たち遺族にとって、お坊さんは辛いときこそ相談にのってくれる相手だと思いました。そこで、葬儀が終わった後に秋月院へお墓の見学を申し込みました。
価格です。実は母とお墓の話をしていると、お墓は安い方がいいと母は思っていたようですが、霊園や散骨はどうしても私が納得できなかったんです。なかなか家族で話がまとまらなかったのですが、そのなかで秋月院に見学を申し込みました。加藤住職にお墓の相談をすると、ご予算に応じてお墓を持つことができると言ってくれたので、紹介してくれた石材店に予算を伝えました。
気さくな住職さんだなと思いました。葬儀に来てもらった時は若いお坊さんのイメージだったのが、話していくうちにとてもフレンドリーな人だなと思いましたね。実は、親族の菩提寺のお坊さんは固いイメージのある人で、事務的なことしか話しませんでした。親族が亡くなった時も、父の葬儀で加藤さんが話してくれたような式中の法話もなかったんです。加藤住職と出会ってお坊さんのイメージが変わりました。
また、秋月院はとても温かみのあるお寺だと思います。いつもお寺に居てくださる秋月院の奥様はとても話しかけやすく、私の妻と話し相手になってくださるんです。これまでは勝手に思い込んでいましたが、お寺に来るのに畏まらなくていいんだと思いました。
墓を決めた理由
秋月院のお墓を決めた理由は主に2つです。
・住職に相談しやすい
・お寺が親しみやすい
安いだけのお墓はどこにでもありますが、私が求めていたのはお寺との付合いだったんだと思いましたね。墓参りだけなら霊園でいいと思うのですが、お寺の人と話しやすくなった今では、墓参りの度に供養でわからないことがあれば、住職にも奥様にも話しかけやすいんです。これまでお布施の金額をお寺の人に直接聞けないと思い込んでましたが、秋月院には気軽に聞いています。
墓への思い
石材店さんも相談しやすい方だったので、墓石の刻字も家名を入れるタイプにしない形を相談しました。お墓参りで、そのお墓の文字を見て、亡くなった故人への思いを感じる言葉にしようと、漢字一文字で「心」という言葉を選びました。
お墓を建てた後、本当に嬉しそうな顔をしていると妻から言われました。自分はお墓を持ちたかったんだと妻から言われるまで自分でも気付きませんでしたね。
他にも気づいたことは、お寺に行って本堂に手を合わせると心が落ち着くんです。心の拠り所ってこういうことだったんだと気付かせてもらいました。
「秋月院の墓を検討されている方へ」
まずは秋月院に行って気さくな住職と奥様に会ってみてくださいとても話しかけやすいのので、小さなことでも相談にのってくれると思います。私は、お寺の本堂に入らせてもらって仏様を見ると感動します。これもお寺とお付き合いをさせていただくことになったおかげですね。
(インタビュアー・文)DIALOGUE TEMPLE 編集長 池谷正明